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黒潮社 月刊タイル2001-9-No.470掲載

パソコン活用による新受注獲得法(7)

  3月からパソコンを利用した「新受注獲得法」ということで、いろいろな工事業の方々の導入事例を取り上げてきました。如何にして受注を得るかを、積算システムを軸として見てきましたが、導入目的は各社各様ですが、大まかにまとめれば――。

   1.積算のスピードアップ
   2.積算方法の統一と標準化
   3.上記2による、積算の分業化
   4.積算履歴の保存

などがあげられます。  結果として、まず、数量を的確に把握し、所要数量を見定め、ある程度の幅を持って、見積書を作成提出して行きます。デフレの進行が取り沙汰されている現在、単価は時々刻々変化する様相を考えれば、施工しての利益は、この時点が1回目の損益の分かれ道になります。



工事業のこれから

 次回から、受注後の管理方法を考えていきたいと思いますが、工事業がおかれている現状を把握したいと思います。新築の工事量が減少していることは、周知のことですが、これを止めることは本当にできるでしょうか。
 これを検証するには、就業人口の変化を考えれば、その方向性が明確になります。20年前、10年前と現在では就業人口が大きく減少、これからの5年、10年後も、同様に減少します。従って、住宅にしても、公共施設の新盤工事は、これらの現状を考慮し、将来用途を変更できるように設計されています。また、改築によって継続使用する方向に進んでいます。住宅も同様な方向に進むと考えられます。「工事量は減少する、デフレが進む・・・・・・」とより不安定な状況になることが予測されます。
 こられの対処法として――。

  1.受注を確保する努力
  2.受注した工事の管理の徹底(予算、工程、資材等)
  3.完成工事データを蓄積し、リピートの準備
  4.スタッフー人一人の意識の底上げ

などが考えられますが、これらはずっと以前から言われていることです。当たり前と思われていることをもっと慎重かつ徹底的に実行していかなければ、生き残ってはいけません。『当たり前』といっても簡単なことではありません。『当たり前』ほど実行するのに困難がつきまといます。個人的な意識に大きく左右されるからです。工事をして利益を得て、生活する。だから今何をすべきかという個人的なレベルでの意識を高めることが、大きな鍵を握っていると思われます。そして、個人を支える道具として、パソコンをどう活用していくかが重要な要素となるはずです。


これからの変化と予測

 パソコンの能力は加速度的に増して向上していくことは間違いないことですが、これからは過剰生産の傾向で進行していくことが考えられます。いわゆるパソコンのスピード(総合的な意味の)の向上は、あまり必要ないと思われるからです。むしろ高速通信網の整備が重要となります。「ブロードバンド」という言葉がしはしば登場していますが、これを意味しています。ハードへの個人投資よりも、通信への投資が進んでいくことが確実です。電話、FAXの他に携帯電話の普及の速度がそれを物語っていますし、これよりも遥かに早く進行するはずです。

 これらの発達は、個人レベル、企業レベル、国家レベルで大きな変化を生んでいます。生活や業態そのものが変化する可能性もあります。こうした変化に如何に対応していくべきかは、あらためてレポートすることにします。
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