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黒潮社 月刊タイル2001-8-No.469掲載

積算システムの導入実例−中央ベニヤ株式会社

 山梨県甲府市で、建材販売、住宅の内外装工事を手掛ける中央ベニア株式会社(早川善朗社長)。工事部では、軒天、床、GL、ストレート、内装、ALC、クロス、外装工事を請け負っている。他にも輸入住宅とリフォーム部門がある。(株)原田工業とは、7、8年前のMS‐DOS時代からの付き合いで、見積システム、注文書作成・工事注文書作成システム(オリジナル・ネットワーク対応)、内装・外壁・屋根積算システムを導入している。

  「バブル期、工務店であらゆる職種の職人不足が起きて、建材店が工事にももっと熱心に目を向けないといけないと思ったのが、現在のシステム構築への第1歩。原囲社長さんと出会い、何度も何度も議論しながら、現在に至っている。このシステムの最大の利点は、誰でも大規模から小規模まで、あらゆるケースの見積もりを即座にでき、現場やメーカーからの問い合わせに瞬時に返答できること。データは保存され、何年か前の現場の材料についても、誰でもがすぐに使え、調べ上げることができる」とシステムのメリットをあげる早川社長。


90%できればよい

 地場工務店では、積算の専門セクションを持たないのが一般的。どうしてもサブコンに外注してしまいがちだが、その際に外注先のサブコンにプレゼン能力がないと営業力もダウン、積極的な売り込みができなくなってしまう。

 「私共の会社は建築部にCADをフル装備、積算もほとんど、その部門でこなしている。専門部門を設けることで、積算業務も効率化され、材料のロス率を減らせるという積算システムのメリットを最大限に生かしている。とにかく、床壁とどんどん拾え、瞬時に材料のロスがわかるのは便利。特にR、四角、三角、楕円等が簡単に拾えるのは重宝している。ここで大切なのは、90%の材料が読めれば、現場の動きがとれること。よくパソコンを導入すれば、何から何まで、100%完璧に積算できると思いがちだが、そうした期待は導入前に持たない方がいい。90%できれば御の字で、それで誤差はほとんどないから、出た数に10%オンした材料を現場に持っていけば大丈夫。完璧な積算に仕上げていく作業は、これまでに培ってきた勘でチェックしていき、フォローしていけばよい」とシステムとの効果的な触れ合いを強調する。


これからは3次元空間
の提案

 規格を販売しているハウスメーカーヘの対抗策として「これからは地場工務店でも3次元空間の提案を顧客にしていくことがポイント」という。「積算システムで平米数を拾いながら、その作業と連動して、こういう建物だから、ここにこういう材料という目で確認できる情報を、顧客二一ズを反映させて、3次元空間で提供していく。本来は工務店の仕事だが、フォローをして差別化への橋頭堡を築いていきたい」と積算システムの広がりを見据えた将来展望を提示する。

 


中央ベニヤ株式会社のシステム