2.パソコン活用と生き残り戦略
1)積算業務におけるパソコン活用 〜積算システムを導入すると何が出来るのか〜 |
★導入事例
黒潮社「月刊タイル」に取材、掲載されたものの一部を抜粋しています。
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■株式会社 根建
様 |
■導入システム |
外壁積算システム、見積書作成システム |
■業務内容 |
住宅エクステリア工事、外壁工事、建材販売 |
■課題 |
営業担当者全員が積算をできるようにする。 |
■効果 |
★積算業務の分業化…営業担当者全員が積算システムを活用
★積算業務のスピードアップ…1図面の積算が約30分から10分程度へスピードアップ |
■システムの利点および効果的な使い方 |
図面の入力は、カーソルをあてていくだけで、スケールで計り出して計算することよりも早く簡単。
FAXで送付された図面も、簡単に補正できるので便利。
確認図面を印刷して割り付けもできるので、工事の現場担当者への割り付けの指示に活用できる。
張り分けなどの指示、割付図の作成の手間が省ける。
見積書を作成する際、積算システムで面積算出の効率化がされても、材料のロス率や換算、付帯工事の内容などの点で差異があるため、すべて機械化することが出来ない。パソコンを便利な道具の一つとして割り切って取り組む姿勢がスピードアップにつながる。
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■株式会社 ちの
様 |
■導入システム |
内装積算システム |
■業務内容 |
住宅内装工事 |
■課題 |
積算業務のスピードと精度の向上 |
■効果 |
★積算業務のスピードアップ
★積算業務の精度アップ |
■システムの利点および効果的な使い方 |
1) 割付図が作成できること。
2) 図面の縮尺補正が正確に、確実に行えること。
3) 図面測定が正確で、その操作が簡単であること。
以上の3項目をクリアするソフトを探したところ、原田工業の積算システムを見つけた。
ワンフロアに10数店舗が密集し床の形が不規則なアウトレットの店舗などの床の積算に威力を発揮。どこの床も簡単に材料の必要数量とロス率を簡単に知ることができ、便利。
マンションなどの軽天軽間集計も出来るのはとても便利。
読み取った床や天井の割付図も作成でき、現場での施工にも役立てられる。
システムはあくまで道具。効率アップを図れるが、工事会社としての基本は技術力。これを磨くことが第一で、業務の効率化によりその分、余裕ができた時間と労力を技術力アップに向けられることが一番だ。近年は材料、接着剤と環境に配慮した製品に慣れ親しみ、それに付随した施工方法を開発していくことが差別化になる。
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■中央ベニヤ
株式会社 様 |
■導入システム |
内装・外壁・屋根積算システム、見積書作成システム |
■業務内容 |
内装工事、外壁工事、建材販売 |
■課題 |
積算業務の効率化、それに伴う営業及び工事など全社内的効率アップ |
■効果 |
★積算業務の効率化
★工事部門の効率化 |
■システムの利点および効果的な使い方 |
地場工務店では積算の専門セクションを持たないのが一般的。サブコンに外注すると、その外注先にプレゼン能力がないと営業力もダウンしてしまう。積算の専門部門を社内に設けることで、積算業務も効率化され、材料のロス率を減らすことができるという積算システムのメリットを最大限に生かしている。
特に曲面、四角、三角、楕円などの形状も簡単に拾えるのは重宝している。
90%の材料が読めれば、現場の動きがとれる。よくパソコンを導入すれば、何から何まで100%完璧に積算できると思いがちだが、そうした期待は導入前に持たないほうがいい。90%できれば御の字で、それで誤差はほどんとないから、出た数に10%オンした材料を現場に持っていけば大丈夫。完璧な積算に仕上げていく作業は、これまでに培ってきた勘でチェックする。
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■株式会社 日下工務店
様 |
■導入システム |
型枠数量積算システム |
■業務内容 |
型枠工事 |
■課題 |
型枠工事の経済性を追及し合理化を図る。躯体型枠の精度の向上。 |
■効果 |
★積算業務のスピードアップ…10日間から3、4間程度へスピードアップ
★積算業務の精度アップ…拡大縮小の補正の誤差はミリ単位とかなり精度が高い。 |
■システムの利点および効果的な使い方 |
1フロアが10階で何万平方メートルと大規模な現場でも、フロアごと、部在別、全体数量と、あっという間に拾い出せる。
曲面、打ち放し、一般など、材料別に合計数量が出てくる。この集計表と共に、拾ったフロアの計測図、そして元々の設計図を3点持って行って打合せをすると、スムーズに行く。
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